紛争(事案)の内容
不貞の末、家を出て行った夫の不貞相手に対し、慰謝料を請求した事案。

事件の経過
依頼者は、探偵事務所に調査を依頼し、不貞相手と夫が同棲している状態を把握していた。
そこで、弁護士として受任後速やかに訴訟を提起した。
不貞相手は、夫との交際関係は認めたものの、そもそも依頼者と夫との夫婦関係が破綻していたなどとして、慰謝料請求額について争った。

本事例の結末
本件では、300万円の慰謝料を請求していたところ、夫婦関係が円満にいっていたことを裏付けるこれまでの生活状況等を証明し、結局250万円の慰謝料が認容された。不貞相手(被告)代理人より、遅延損害金を含む支払がなされたため、経済的な要求が9割がた満たされた結果となった。

本事例に学ぶこと
不貞慰謝料において、既に夫婦関係が破綻していたとの抗弁は頻出であるが、旅行に行っていたことや、子どもとの関係その他の事情を丁寧に証明することで、この抗弁に対する反論が可能であると感じた。