不貞相手の代理・・・依頼を受けてから事件終了まで約7か月

夫 30代
妻 30代
不貞相手(依頼者)30代

妻が夫との離婚成立後、依頼者に対して、夫との不貞行為を理由に慰謝料500万円(+弁護士費用分50万円)を請求して、訴訟を提起してきました。

依頼者の言い分としては、
・夫とは友人であり、何度か食事をしたことはあるが、二人きりのことはなかった。
・メールのやりとりをしていたが、お客さんの紹介など仕事上のものだけだった。
などでした。

妻の方も、証拠としては、メールだけで、あとは、近所の人の証言などしかありませんでした。

ところが、妻が提出してきたメールの証拠と夫が保存していたメールの内容を比べると、送受信時間、送受信相手は一致していましたが、文章の内容が、微妙に違っていて、どちらか一方が偽造されたものであるという争点が出てきました。

結局、携帯電話の内容が偽造されたかどうかについて、携帯電話メーカーへ鑑定に出すことになると、原告である妻の方が、鑑定費用として30万円を収めなければならないということになりました。妻は、その鑑定費用を出すことができず、仮に鑑定をしても、偽造前の文章がどのような内容だったのかまでは分からないなどということで、鑑定を諦めました。

そして、妻が訴えを取り下げて、依頼者もそれに同意し、事件は、終了しました。