紛争の内容
ご依頼者は、結婚をし夫の家庭に入ったところ、夫や姑との関係性で、非常に悩んでいたということでした。例えば、夫の家が自営業であったことから、労働力としてこき使われたり、姑から酷いことを言われたことを夫がフォローしてくれなかったといったことがあったとのことです。

夫と姑の関係性に疑問を持ったご依頼者から今回ご相談をいただき、協議にて離婚を求めるということでご依頼をいただく運びとなりました。

また、ご依頼者は、前夫との間に子がいたところ、夫と養子縁組をしていたことから、養子縁組の解消(離縁)も併せて求めることとなりました。

交渉・調停・訴訟等の経過
ご依頼者において、離婚をしたい旨の書置きを残して別居を開始したところ、夫としては、突然離婚を求められたということで、当職との話合いでも当初は感情的になり、協議が難航いたしました。

そこで、当職から今回の離婚に至った経緯などを時間をかけて丁寧にご説明し、また、協議での離婚に応じてもらえるということであれば、妻側が有している夫に対する債権を放棄してもよいといった交渉も行いました。

さらに、子が養子縁組の解消を求めているという意向を伝えるため、子からのお手紙を送るなどして、夫にこちらの希望を伝えました。

本事例の結末
最終的には、夫から離婚を了承してもらうことができ、また、子の離縁についても了承してもらうことができ、それぞれ、任意にて離婚届けと離縁届にサインをしてもらうことができました。

本事例に学ぶこと
夫の家庭に入る場合、夫と姑との関係性などで、自身の価値観と合わない生活を余儀なくされることも多々あるかと思います。また、そういった悩みを周囲に相談することも難しい状態になってしまうかもしれません。

そのような場合、弁護士であれば、第三者的な立場でお話をお伺いして、どのような方向性で解決すべきかを共に検討することができるかと思います。お悩みの際には、ぜひ弁護士にご相談をいただければと思います。

弁護士 渡邉 千晃