?紛争の内容
ご依頼者は,特に夫婦関係にトラブルはありませんでしたが,妻の性格が受け入れられなかったため,別居を開始してすぐに相談されました。夫婦には4人の子がおり,妻が簡単に離婚に応じるとは思えませんでしたので,できるだけ良い条件を提示して,早期の決着を図ることとし,示談交渉を開始しました。

?交渉の経過
ご依頼者には経済的にもある程度余裕がありましたので,子どもの環境を悪化させないことを重視し,住宅ローンの支払いを続けることや,算定表よりも2割程度高い養育費を支払うことを提案し,説得を試みました。

?本事案の結末
交渉期間中,粘り強く条件面の交渉を行い,離婚しなかった場合と離婚した場合のメリット・デメリットを丁寧に説明することにより,約5か月のやりとりを経て,協議離婚を成立させることができました

?本事案に学ぶこと
離婚問題では,交渉事件で解決できる事案と解決できない事案が存在します。
交渉段階で解決できるのであれば,調停や訴訟を行うよりも双方の心理的・経済的負担は格段に少なく済みますので,まずは弁護士を介入して交渉を試みることが望ましいと考えられます。
当事者同士の話合いですと,どうしても感情的になったり,離婚問題を考える上で必ずしも必要のない議論に話が流れがちであることは否めません。
当事務所では,ご依頼者に寄り添うことを大原則としつつも,相手方の利益や子どもの利益を総合的に考え,現実的な解決案を提案することが可能です。