紛争の内容
依頼者は長年にわたる夫からの深刻なモラハラ・DVに耐えかねて別居を開始し、夫との離婚をするべく弁護士に依頼するに至りました。
交渉・調停・訴訟等の経過
調停での解決を図りましたが、夫のモラハラは裁判所の手続の中でも大きく発現し、解決は遠いものとなりました。そこで、調停での解決をあきらめ、訴訟提起しました。
訴訟では、親権・養育費の金額や終期・財産分与・慰謝料と多岐にわたって深刻に対立することとなりました。そのため、全ての論点を丁寧に解決しようとすると、離婚に至るまで相当長い期間がかかることが想定されました。
本事例の結末
絶対に譲れない親権や養育費を確保するべく、財産分与や慰謝料について譲歩することで夫に諦めてもらうことに成功し、わずか3回の期日での和解離婚を成立させることができました。
本事例に学ぶこと
離婚事件は生の感情がぶつかり合い、時に何が得なのかという利益を冷静に追及することができなくなります。本件では、依頼者の要求する内容に優先順位を付け、諦めても良い点をバッサリと切り捨てることで、早期に優先順位を確保した離婚をすることができました。
弁護士 平栗 丈嗣